サンタさん論争

Pao

皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

今夜はサンタさんが来る夜ですね。

この時期、

いつも思い出す景色があります。

年中さんの担任をしていた頃、

帰りの会のお集りで

男の子が机の下にもぐったきり

出てきてくれません。

男の子「サンタさんはいるもん!

遠い遠い森の奥に絶対いるんだもん!」

と泣き叫び、

女の子「そんなのいないんだから!

お兄ちゃんが言ってたもん。

サンタなんていないんだよ!!」

と大喧嘩

なんとか男の子をなだめて

出てきてもらいましたが、

心配だったのは女の子のほう。

そっと廊下に呼んで

手を繋いで

「そっか~

教えてもらっちゃたのか~

ちょっと寂しいね。

〇〇ちゃん、

お姉ちゃんになっちゃったんだね。」

と声をかけると、涙目に…

クラスでは、リーダー的な存在で

しっかり者の〇〇ちゃん。

まだ信じているお友達には、

ちょっぴりサービスしてほしいことを頼むと

「わかった!」と笑顔で力強いお返事。

ありがとう~と、

〇〇ちゃんを照れるほど強く抱きしめて、

一緒に教室に戻り、

お帰りの会を始めました。

毎年訪れる

サンタさんというファンタジーな行事。

昨今の情報過多の時代に、

子ども達のファンタジーは

どれくらい守られているのだろうかと

思いを巡らせます。

「知る幸せ」もありますが、

「知らない幸せ」もあります。

ファンタジーに限らず、

仕事に関して、

日常生活に関して、

知りえた情報をどう発信するか…

心理職として

相手の幸せにどう寄り添うか…

この時期

いつも考えさせられます。

Pao